ネットで検索をかけると結構悩んでいる人も多いようですので、
私なりの手記を書きとめておきます。
~経緯~
4,5年前から特に右の鼻の呼吸が苦しい。とにかく塞がっている。
常に鼻の奥にご飯粒がとどまっているかのよう。
やたらと混んでいるから敬遠していた町医者に行く→診断結果は『鼻中隔湾曲症』
点鼻薬等処方されるが、その場限りの治療で根本的な解決にはならず。
夏の暑く湿度が高い時期はそんなに気にならないが、冬の乾燥した季節は最悪。
寝ていても苦しくて何度も呼吸が止まりその都度起きる。
我慢の限界。
4,5年振りに町医者に相談→紹介状により大きな病院での受診→CT等諸々検査により手術決定
以前もブログにアップしたCT画像。右側隙間ないやん(^_^;) |
検査結果とインフォームドコンセント=半休(0.5)の計1.5日
手術内容は全身麻酔で下記の2つ
・鼻中隔湾曲症→鼻中隔矯正手術
呼ばれて飛び出た軟骨を除去するらしい。
・肥厚性鼻炎→甲介粘膜切除術
鼻の中の粘膜を切って穴を広げるらしい。
※なお上記2つ共、内視鏡による手術で外からメスは入れません。
~初日~
いよいよ入院初日、入院手続きとともに色々聞かれる。
パンツの色まで聞かれるんじゃないか?と思う位聞かれ、この日の担当の看護師さんは
聞いた情報を顔色一つ変えず慣れた手つきでPCに打ち込んでいく。
それが終わればあとは暇。明日の手術を迎えるのを待つだけ。
晩ご飯はなんと!とんかつ!!!明日の手術に勝てと言わんばかりの粋な演出です。
~2日目~
朝一に主治医のH医師に点滴を「プスッ」と刺してもらう。
全く痛くない(^_^)v上手です。
11時、いよいよ手術室へ。
麻酔科の先生が自転車をやってて『那須ロングに行ったの?』とか話してるうちに意識が飛ぶ。
時間にして1分掛かってない。
気づくとH医師の『終わりましたよ~』の声で意識戻る。でも朦朧。手術時間は2時間位?
『深呼吸して』と言われ、思い切り鼻から吸おうとしたら何も吸えず(T_T)慌てて口から吸う。
ストレッチャーで運ばれてるのは解るが、意識はいつもの3割くらい。
全身麻酔の時に行っていた気管内挿管の影響で、喉が痛い。
病室に戻りあまりの喉の痛さに咳き込んだら、鼻からドドッーと血が華厳の滝。←大げさ
綿球:左使用後(一部画像加工)←右使用前 |
それをひたすら繰り返す。
あまりの血の多さに今回唯一のナースコール。
でもこんなもんで大丈夫らしい。
基準が判らんから不安を拭うため聞くしかない。
なおここまで痛いところは喉のみ。見た目の血ほど鼻の痛みはない。
メモ:食事は全部抜き。点滴は水分と止血剤入り。点滴の影響か、トイレ小に行きまくり。
術後胸に心電図計を取付。体温・血圧・酸素量の看護師さんチェックは密です。
相方にコアラの鼻みたいと言われる。
~3日目~
朝、点滴を引きずりながら売店へ。
あっという間に血に染まる綿球を大量購入。
この日は朝食なし→昼重湯→夜5分粥
結局ほとんど食えず。
物を飲み込む時に、鼻を摘まんで食べるのと同じ。
海に潜り、耳抜きしてるみたい。
この日は意識がしっかりしてる分、呼吸がツラく鼻に異物を感じる。
少し色は薄くなってきた |
24 -TWENTY FOUR- のジャックバウワーが受けた拷問はこんな感じか?と自分と重ねる。
メモ:朝一心電図計が外され、点滴は止血剤無しを12時間に1本ペース。
~4日目~
これでもか!と綿球を追加購入。
渇水中のダムに流してやりたいくらいの水源がここにあります。
戻ってきたら点滴抜けたぜベイベェ~。
と調子に乗りたいところだが、やっぱり涙ポロポロ(T_T)
5分が5分じゃなく果てしない時間に感じる。
鼻の奥に埋め込まれたポテロング(スポンジ)は明日抜く!
という希望だけを胸に1日生きる。
夜に翌日のBRM717山岳300kmのDNS連絡をしてなかったので、病室からメール送信。
へばな師匠が受けましたと返信をくれました<(_ _)>
メモ:食事は3食全粥。瀕死だった手術日当日に比べれば少し元気が出てきた。
H先生から明明後日退院のOKがでた!
~5日目~
ズボボボボ~~~
痛って~~~!(T_T)午前10時、ついにスポンジが抜かれました。
なんでもあまりの痛さに気を失う人もいるんだとか。
1cm角の長さ8cmくらい?こんな異物が入っていればそりゃ涙ちょちょ切れるわな。
ナースステーションにアイスノンを貰いに行くと「どうでした?抜くの痛かったでしょ?」
『そりゃもうハンパねぇ、いて~のなんのって』 と言うと周りの看護師さんが笑顔に(^_^)
人の不幸は...まあそんなものです。
抜いた直後に左の鼻のとおりを確認したら、今までの3倍くらいの酸素量(当社比)
肝心の右はN先生にやってみてと言われなかったから、やらず少しモヤモヤ。
するとあっという間に鼻血&鼻水が降りてきて、すぐに鼻の通りは塞がれる。
BRM716に出走していた犬吉さん熊吉さんコンビは完走したようです。素晴らしい!
BRM717に一緒に出場予定だったカズさんは頑張っている模様。
LINEを何度かやりとり。
メモ: 朝は全粥。スポンジ抜くときN先生に常食への変更をお願いしたら難なくOK。
昼から常食。
~6日目~
鼻の中を乾燥させてはいけないそうで、まだ綿球を入れていなきゃいけない。
ただ綿球を入れると強制的に口呼吸になるため、
ツライと言ったらH先生からマスクでもいいですよとの事。
わがままなオヤジですみません<(_ _)>
マスクは寝てるときもしなきゃいけないがその位は我慢。
なお手術日からこの日までお風呂入れず。
鼻を塞がれていた時は、己がどれだけ臭いか不明なのがストレスだった。
カズさんはあの難コースを見事完走された模様。
本当におめでとうございます。
~7日目~
9時半頃無事退院。
~総評~
肝心の効果の方ですが、未だ不明です。
切除してまだ炎症を起こしている状態ですから、
炎症が治まりカサブタや目一杯詰まっているいわゆる鼻くそを取った時、扉は開かれるでしょう。
先生やスタッフの方達には本当にお世話になりました<(_ _)>
施設も含めとっても良い病院だったなぁとしみじみ思っております。
ただ個室でも良かったのですが、普通に4人部屋でしたので色々ありました(^_^;)
色んな人が居てそれぞれの症状があるので、普通に寝られる訳はありません。
ただ、もう少し人への配慮をしてくれる人達だったら違ったかな~と残念ではあります。
その後の経過はこの記事に追記していきます。
きっとやって良かったと思える日は、すぐそこのような気がしてます。
~退院1日目~
退院後やってはいけない事の1つに「強く鼻をかむ」というのがあります。
へりくつみたいですが、じゃ弱くかむのはOKだろうとほんのり鼻をかんでいると、
左の鼻からドロッとヤマビルみたいなものが出てきました。
きっとこれがカサブタなのでしょう。
※なお、これが出た直後はやたら鼻が通ります。
~退院2日目~
右の鼻からもヤマビルが出てきました。
~退院3日目~
また左の鼻からヤマビルが出てきました。でも1日目より小さい。
※まだ常時マスクを着用中。
~退院1週間~
今日までマスク予定。状況によってはマスク継続。
鼻からは何度も巨大なカサブタが採れました。1,2ヶ月は続きそうです。
それにしても鼻の通りは手術前より全然良い!
今週末から少しだけ
もの凄く体力が落ちているのを実感してるので、ボチボチ行きます。
膝も完治してなさそうだし。
~退院10日目~
退院後初の再診。
まだカサブタがあるけどだいぶ綺麗になってるとのこと。
自転車OK、飲酒OKですと。基本飲まないけど(^_^;)
あとは自然と治るのを待つだけ。
この記事も終了させていただきます。